あしたもあさってもその次も、
僕たちはこうやって暮していくのだ。
二人でいても、私の孤独は私だけのもの。
「指先に文学を纏う」展
- 江國香織 -
去年発表した「京極夏彦シリーズ」に続いて、et seq.×文喫のコラボ企画は今回も現代作品をモチーフにして、第4弾となりました。
江國香織先生の小説や詩に出てくる登場人物たちの不器用に恋をする姿や、繊細な部分を持ちつつもしなやかに生きていく姿をネイルカラーに変えて、今回選んだのは『きらきらひかる』『つめたいよるに』『すみれの花の砂糖づけ』『号泣する準備はできていた』『東京タワー』の5作品です。
一度塗りでは淡く色づいて、重ねるごとに深くなっていく瑞々しい質感で、日々の中で積もりゆく想いを表現しています。
Exhibition Highlights
文喫 六本木
文喫 栄
文喫とは
―文化を喫する、入場料のある本屋
本と出会うための本屋
本と出会うための本屋では、本を選ぶ時間こそ最良だ。
想像し得ぬ本との巡り合い
棚の間で移ろいゆく興味と関心
唐突に目に入ったそれを眺める時間と空間
幾つか手に取ったならば椅子に身を預けてみるのもまたよい
珈琲をお供にじっくりと過ごす
時には本を傍らに喫茶で語らう
没頭と息抜きが行ったり来たり
一日の最後には意中の一冊が見つかるだろう
ここにはまだ見ぬ本との喜びが確かにあるようだ。
偶然の出会い、一目惚れの瞬間、深みにはまる本との関係
読む人も、そうでない人も、きっと本のことが好きになる。